今回は、「サッカー少年035」にてご紹介したちょっとレアな資料、サッカーマガジン増刊「キッカーズマガジン」の1986年8月号(No.3)からです。同増刊号はNo.6にて打ち切りとなってしまうのですが、SORAが所蔵しているのはこの第3号までです。以降の版も機会があれば蒐集したいと思っていますが、035でも触れたとおり、これはあくまでも「サッカー少年のための情報誌」であって、必ずしもサッカー少年たちの写真が豊富というわけではありません。
今号も表紙や目次には「全日本少年サッカー特集」とありますが、数少ないカラーページは同年開催のメキシコ・ワールドカップ特集で海外選手のグラビアとなっており、残念ながら少年たちのカラー写真はありません。それでもいくらかの白黒ページにはなかなか迫力ある写真が含まれています。そんなわけで、見所は多くないのですが……まあ、当時の少年サッカー界隈の雰囲気を感じ取れる資料の一種としてご覧いただければと思います。
第10回全日本少年大会特集Ⅰ
第10回全日本少年サッカー大会はⅠとⅡに分けて特集されています。
Ⅰは各地方予選から兵庫県/千葉県予選の模様と、6月15日時点でよみうりランドでの全国大会への出場が決定しているチームの一覧が紹介されています。しかしたった5ページの扱い…。もうちょっとページを割いてほしかったですね😂
第10回全日本少年大会特集Ⅱ
同特集Ⅱは、藁半紙のような質の悪い紙に紫色っぽいカラーインク一色で印刷されており、紙は黄変しインクは激しく退色してギリギリ見えるくらいにまで薄くなってしまっているため、かなり無理やり補正をかけてもこんな感じです。なお、これ以外のページに写真はなく、会場となるよみうりランドの案内マップなどに占められているため、扉ページのみのご紹介です。
その他
サッカー少年を対象とした1日クリニックの特集記事。白黒2ページ。
おまけ
そんなわけで、上に掲載した以外にめぼしい写真はないのですが、これだけで終わるのも寂しいので、技術関係のページもご紹介しておきます。単に、イラストが可愛らしくて気に入っただけです…😅
コメント
記事中にある決勝点を決めた神野少年SCの寺川君
その後Jリーガーになり引退後の現在はJリーグクラブで強化部長を務めていらっしゃいます
貴重な資料ありがとうございました
今更ながらに当時のサッカーウェアはデザインやカラーのバリエーションが豊富で何より動きやすくできていましたね。3分丈のパンツは今からしたらかなり短く、大人のプレーヤーが穿くには際どさがありました。後年、スパッツを下に穿いたり、丈長に移行していったのは時代の流れでもあったのでしょうが、ある意味頷けます。
しかし、少年となれば話は別で、丈が短いほど彼等の活発さを演出しますし、当時主流だった半ズボンやジョギングパンツとあいまって、かっこかわいさを存分に見せてくれましたね。
少年であればこそのBCもいやらしさが全くなく、短いパンツとサッカーの膝下までのロングストッキングとの相乗効果で、彼等の絶対領域は華麗に且つ格好良さの形容詞でもありました。
今のスポーツでは、バスケもテニスも皆ハーフタイプで、ラグビーやバレーボールに辛うじて当時の名残をみることができますが、矢張りサッカー少年というのは、そうした中で異彩を放っていると思います。