サッカー少年039

久しぶりの雑誌記事から。
今回は1992年のサッカーマガジン[No.401/9月号]および[No.402/10月号]の2冊より、第16回全日本少年サッカー大会記事を中心に、掲載されている少年関係の記事数本からご紹介します。
内容としては以下の通りです。

第16回全日本少年サッカー大会関係記事
  • 夏…僕たちの夢は終わらない/各地区大会決勝と本大会出場48チーム[No.401/9月号・白黒6p]
  • 第16回全日本少年サッカー大会 全国大会[No.402/10月号・カラー4p+白黒4p]
  • ぐるっと全国 少年クラブ・ルポ/レポート65 特別編 第16回大会総評[No.402/10月号・白黒4p]
その他の少年関係記事
  • ぐるっと全国 少年クラブ・ルポ/レポート64[No.401/9月号・白黒4p]
  • 第14回在日朝鮮初級学校中央大会[No.401/9月号・白黒1p]
  • ’92Panasonic釜本杯 サッカー・マガジン少年大会[No.402/10月号・カラー5p]
  • 第1回杉並サッカー・マガジンさざんかカップ[No.402/10月号・白黒1p]

第16回全日本少年サッカー大会

各地区予選決勝の模様~9月号より

各都道府県で開催された地区予選決勝より、東京・栃木・埼玉の模様と全国大会出場を決めた48代表チームの集合写真が掲載されています。

東京都大会

東京予選は、第12回大会で優勝し、翌年は惜しくも準々決勝敗退となって以来、3年ぶりに読売ユースSが全国大会出場を決めました。

念願の3年ぶり全国大会出場を決めた読売ユースS、握手の手にもその熱い思いが感じられます。

栃木県大会

埼玉県大会

出場を決めた48チームの顔ぶれ

1ページ12チームずつの小さな集合写真。本誌で見ても、写真をじっくり見ようという気にはならないと思います。私もぱらぱらっとめくっただけでしたが、こうしてスキャンして拡大してみると、思った以上に一人一人の個性が見えてきて、けっこう楽しめるものです。

全国大会~10月号より

1992年7月27日に開会式、翌28日~8月1日にかけ48チームの熱戦が繰り広げられました。

決勝戦

3位決定戦

みんなすごく…たくましい足ですね!

上位入賞チーム
準決勝
準々決勝
“夏のアルバムがいっぱいになった”

2015年以降は冬期開催となったこの大会。冬開催には多くのメリットがあることはわかっていても、やっぱり「夏」という言葉には少年期に通じる言い得ぬノスタルジーを感じてしまいますね。

’92年というとバブル崩壊の真っ只中。それでもこのカラフルな光景には世情の暗さは少しも感じられません。

敗北に打ちひしがれるチームもある

決勝トーナメント1回戦

以降は白黒ページとなります。

予選リーグ


総評記事掲載写真

「ぐるっと全国 少年クラブ・ルポ」は、全国の少年サッカーチームを取材するルポ記事ですが、本号(10月号)のレポート65では、特別編として第16回全日本少年大会の総評記事となっています。白黒ですが比較的いい紙質に大きめの写真が掲載されています。


記事内容としても、4ページを割き、大貫哲義氏による読み応えのある分析が書かれています。今大会は48チームのうち半数以上の25チームが初出場チームだったとのことで、初出場ながら決勝トーナメント進出の快挙を成し遂げたものの超強豪・清水FCを相手に16-0という大敗を喫した山形県代表・FCドラゴンに対してもしっかりと激励の言葉が添えられていて大変好感が持てます(というか全国大会の決勝トーナメントで16-0とはいかに清水FCがヤバいチームだったかがわかりますね…)。少年大会に対しても取材や構成にあからさまに手を抜いたりせず真摯に向き合う姿勢は、サッカーマガジン誌の凄いところだと改めて思わされます。

ぐるっと全国 少年クラブ・ルポ/レポート64

9月号より。東京都青梅市の少年サッカークラブを取材したルポ記事からです。
橙色の紙に刷られているため写真は暗めですが、紙質は良いので印刷は比較的きれいです。

第14回在日朝鮮初級学校中央大会

6月4日~6日、千葉県検見川の東大グラウンドで開催されたとのこと。予選を勝ち抜いた全国40チームが参加したとのことなので、かなりの規模の大会だったよう。


’92Panasonic釜本杯 サッカー・マガジン少年大会

7月21日から3日間、長野県は菅平高原に全国32チームを集めて行われたそう。時期的にも全日本少年大会に近いので、全日本大会で全国への切符を逃したチームなんかもこっちでトップを目指せるのかもしれませんね。大企業がバックについているとあって賞品はこっちのほうが断然豪華そうです笑

真剣な表情の全日本少年大会の写真に比べ、こちらは楽しそうな笑顔が印象的です

まるで草原の妖精みたいな可愛さ

出場チームの顔ぶれ

’92年当時の、サッカー少年たちの色とりどりのユニフォーム。

第1回杉並サッカー・マガジンさざんかカップ

こちらは白黒1ページのみなのでページごとご覧ください。

おまけ~1992年のスポーツショップ広告

9月号に掲載の広告から。’92年当時はまだまだショートタイプのパンツが主流だったんですね。
バブル崩壊の余波なのか、カラー広告の少なさがなんとなく感じられるのが印象的でした。

コメント

  1. Majestic 12 より:

    雄々しく躍動的な「蹴闘」を、すらりとした綺麗な美脚が彩る時間と空間。
    その織りなす瞬間にきらめく美的一瞬に映し出されるのは、ただひとつの球を巡っての勝敗を決する真剣勝負。

    SORAさまも報じてくださっている通り、勝利の歓喜に輝く少年らも、敗北に打ちひしがれる少年らも、どちらも荘厳な美しさがあり、胸を打つ感動がありますよね。

    貴重なショップ広告まで取り上げてくださっていることにも毎回感激しています。
    一般ではほぼ散逸してしまっているだろうこの特集も、被服文化のビジュアルサンプルとして大変重要な資料を提供していただいているように思います。

    いつも素敵な美と感動をありがとうございます!

    • SORA より:

      >Majestic 12 さま
      いつもコメントありがとうございます!当サイトも初期の頃に比べセクションを分けたり記事に私見を色々書き込んだりと手が込んできたこともあって、少々更新ペースは遅くなってしまっていますが、こうしてご感想をいただけると大変励みになります。
      もちろん、閲覧していただいた方は一言でも「どの写真が良かった」とか、ご自身の幼少時代の思い出とかを気軽に書き込んでいただけるだけでも嬉しいです。閲覧者さまはけっこう多くなってきているんですけどね……。
      広告はこれからもおまけとしてつけていこうと思っています。実際、年を追うごとに代わっていく広告の感じを眺めるのは案外面白いです。
      これからも変わらぬご贔屓をよろしくお願いいたします☆

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