サッカー少年041

なかなかスキャンがはかどっていません……。今回は、サッカーマガジン[1989 No.364/8月号]および〃[1989 No.365/9月号]、サッカーダイジェスト[1989/10月号]、サッカーSTRIKER[1989/10月号]の4誌から、第13回全日本少年サッカー大会の地方予選と全国大会の記事を中心に少年関係の記事いくつかからご紹介します。
第13回の全国大会については、サッカーマガジン[1989 No.366/10月号]を【サッカー少年032】でご紹介済みなので、まだご覧になっていない方はぜひそちらも併せてご覧ください。

第13回全日本少年サッカー大会

地方予選①

サッカーマガジン[1989 No.364/8月号]に掲載の地方予選の記事です。
5月21日に全国48チームのトップを切って静岡代表が決定したとのことで、この年も超強豪・清水FCが勝ち名乗りをあげ、13年連続という全国大会への切符を手にしました。白黒1pのみ。

地方予選②

翌月号、サッカーマガジン[1989 No.365/9月号]では、ついに出揃った48チームそれぞれの集合写真と、東京・神奈川地方予選の模様が白黒4pで紹介されています。マガジン誌としては扱いは小さめな印象。

東京都大会は、前年度優勝の読売ユースSと高島平SCの対決。前年度優勝都道府県には2チームの出場枠が与えられますが、自動的に全国大会に出場できるようなシード権が与えられるわけではないようですね。この戦いは高島平が制し、読売は第二出場枠を確保しました。

48チーム集合写真は、1pあたり18チームと詰め込まれており、さすがに写真が小さすぎてよく見えません…。

第13回全日本少年サッカー大会・全国大会~ダイジェスト誌から

まずはサッカーダイジェスト[1989/10月号]誌から。カラー3p+白黒5pと、ダイジェスト誌としては大きめに扱っている気がします。1989年7月31日~8月5日、よみうりランドで開催された全国大会の模様です。
ぜひ【サッカー少年032】も併せてご覧ください。

決勝戦

決勝戦は埼玉県代表・FC浦和と、大分県代表・FC中津の闘い。1-1のまま再延長戦までもつれこむ大熱戦の末、再延長戦の後半2分、ついに決勝ゴールを決めたFC浦和が4年ぶり2度目の優勝を果たしました。

キックオフ前、気合を入れるFC中津

三位決定戦

三位決定戦は決勝戦に先立って行われ、千葉県代表・千葉北FCと愛媛県代表・松山SSの対決。千葉北が3-0で制しました。


その他カラー写真

ダイジェスト誌では、決勝・三位決定戦と、開会式などいくつかの写真がカラー3pに収められ、準決勝以下は白黒5pにまとめるという構成。

お馴染みチューリップ帽子もなんだか可愛く見えてきましたw

PK戦で敗れた山口県代表・周東FC。泣きじゃくる少年たちの表情が胸を打ちます。

超強豪・清水FCはベスト8で敗退

首都圏に大きな被害を与えた豪雨が降り続く中での試合だったとのことで、全身ぐっちゃぐちゃになっちゃってますね。“ドリブルで足がとられ、水たまりでボールがとまり、パスもつながらない。水を含んだボールは重く、非力な子では思った所に飛ばせない”という状況だったよう。最終ページでは、“このような状況下で試合を“強行”すること自体、将来ある少年サッカーマンにとって、マイナスではないだろうか”と厳しく疑問を呈しています。本サイトをご覧の方はお気づきのように、本大会はこの年に限らずわりと雨に見舞われがち。個人的には、雨の中でぐっちゃぐちゃになりながらも必死に闘った記憶は、時を経て良い思い出となり自信に繋がっていきそうな気もしますが、皆様はどうお感じになるでしょうか。

準決勝

 

FC中津2-1松山SS

FC浦和1-0千葉北FC

準々決勝

昨年度優勝の読売ユースS、優勝候補筆頭の超強豪・清水FCがいずれもベスト8で敗退する展開。

FC浦和0-0清水FC(PK4-2で浦和勝利)

千葉北FC3-1小倉南少年SC

決勝トーナメント1回戦ハイライト

西宮少年SC2-1宇都宮ジュニアFC

松山SS2-0城西少年団

読売ユースS0-0周東FC(PK4-2で読売勝利)

FC中津4-0木太少年団

千葉北FC3-1ゴールプランダーズ

清水FC8-0宍道少年団

小倉南少SC4-1高槻FC

FC浦和7-1東谷山少年団

グループリーグハイライト

台風12号の影響で豪雨が降り続く中での厳しい試合

第13回全日本少年サッカー大会・全国大会~STRIKER誌から

続いてサッカーSTRIKER誌から。本誌では白黒のみ、しかもたった4pの寂しい扱いです。【サッカー少年032】も含めた他誌の扱いと比較すると内容的にもいかに力を入れていないかがわかっちゃいます。印刷はとてもきれいなのでもったいないですね。


準決勝

STRIKER誌では準決勝までの扱いで、三位決定戦やグループリーグなどは掲載していません。


東芝・釜本サッカー塾

第26回 神奈川スクール

サッカーマガジン[1989 No.364/8月号]から。5月28日、横浜・東芝磯子グラウンドで開校されました。
第26回とあるように、東芝の協賛を受け、この時期のサッカーマガジン誌に豪華なフルカラーで連載されたシリーズ記事です。

とってもきれい!それに拡大してみると一人一人とても可愛いです!

第27回 札幌スクール

サッカーマガジン[1989 No.365/9月号]から。6月18日、札幌市内の小学校で開校されました。
まだ肌寒かったのか、ジャージ姿の子が多かったみたいです。



技術スペシャル1

技術講座のような記事の一部で、釜本氏が毎号一人ずつサッカー少年を招いて技術を教えるシリーズです。いつからいつまで掲載されているか確認できていませんが、この時期のマガジン誌に連載されたシリーズです。釜本塾とともに少しずつご紹介したいと思います。
※画像が馬鹿でかいのでご注意ください。

「胸のトラップ」

サッカーマガジン[1989 No.364/8月号]から。

「もものトラップ」

サッカーマガジン[1989 No.365/9月号]から。

ぐるっと全国 少年クラブ・ルポ

これもこの時期のマガジン誌に連載されたシリーズです。全国の少年サッカーチームを取材したルポです。黄色の紙に白黒で印刷されていて写真は暗めなのですが、ユニークな指導方法などテキストもとても面白いので、興味のある方はぜひ古書を入手してみてください。

レポート29

サッカーマガジン[1989 No.364/8月号]から。兵庫県加古川市の少年サッカースクールを取材しています。

レポート30

サッカーマガジン[1989 No.364/8月号]から。東京都板橋区の少年サッカークラブを取材しています。このチームはこの年の全日本少年サッカー大会東京都予選で昨年度優勝チームを下し全国大会に出場しています。
それなりにやはり練習も熱が入っているのか、表情はやや硬い感じがありますね。

おまけ①

サッカーSTRIKER[1989/10月号]では、Jリーグの前身にあたるJSLについて「JSL活性化論 論文大募集」というようなわけで論文の公募を行い、その入賞者発表が掲載されていました。最優秀賞は中学生サッカー少年が受賞したとのことで、なかなか面白い内容だったのでご紹介します。

「少年の心を引きつける努力が必要なのも事実」と評に書かれていますが、それなのに少年サッカーの頂点を決める大会の扱いが白黒4pだけってのはちょいとどうなんだい?と言いたくなっちゃいます。

「いい選手を育てるためにはまず、いい指導者が必要だ」という内容のテクニカルエッセー記事に添えられていた写真。コーチングスクールにおけるクラマー氏のアドバイスの様子。

おまけ②~1989年のスポーツ雑誌広告

最近恒例となりつつある「当時の広告」シリーズ。

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