【サッカー少年013】でご紹介した、1982年・第6回全日本少年サッカー大会について、今回はサッカーダイジェスト[1982/10月号]からの抜粋です。ダイジェスト誌では、カラー6p、白黒7pのほか、総評記事なども掲載されています。古い雑誌なので色が多少変かもしれませんがご容赦ください。
準決勝
3位決定戦
楽しかった6日間
準々決勝
残念ながら白黒ページは印刷が良くなく、黒潰れ・白飛びが目立つので、以下は比較的マシなものを少数ピックアップしています。
予選リーグ
余談
本誌には、上記全日本少年大会の特集のほか、少年関連の記事としては「全国中学ルポ」として、静岡県清水市の中学校3校のサッカー部を取材した特集が掲載されています。
中学生の画像についてはここでは基本的に対象外としますが、どの中学の集合写真も全員坊主頭なのが面白いといえば面白いし、なんだかなあという感じもしますw
ある中学について、こんな記述があります。
「40人と多くない部員だけに指導の眼も行きわたっている。しかし、矢沢は、選手の好きなようにやらせて”伸び伸びサッカー”をやらせていることに気がついた。暑い中で部員同士の取り決めである”練習中に水を飲まない”を破った下級生がいた。怒った上級生がグラウンドに正座の罰を与えたが、矢沢も小林も知らぬ顔で練習を続けた。おそらく「自分たちで決めたことは、自分たちで守れ」と思ったのだろう。そんな意識がチームワークにつながり、チームの和はいい。」
美談みたいに書いてありますが、こういうところはこの時代の少年スポーツのちょっと残念なところですね。選手の自主性に任せることはともかく、健康管理に関することなどは正しい知識に則ってきちんと教育することが指導者の役割だと思いますが。
一方、この2年後、1984年に出版された少年サッカー誌「ゴール」8月号には、選手の健康管理に関する記事にこのように書かれています。
「水分を与えないで指導する精神的健康管理は時代おくれであり、科学的にも根拠がなく、さわやかなゲームを要求する指導者は子どもの要求する水分は十分与えるべきである」
84年にはこんな記事も出ていたのに、少年スポーツの現場ではさっきの中学みたいな指導がわりと最近までまかり通っていましたよね。こういう意識の変化も、いろんな時代の記事を読み比べてみるとなかなか面白いです。
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