サッカー少年042

とんでもなく久しぶりの更新になってしまって申し訳ありません…!!
だいぶほったらかしてしまいましたね。。
いただいたコメントには全て目を通しております。いまさら個別にご返信することは差し控えますが、ともかくもご覧頂いている皆様には御礼申し上げます。

試しにTwitterを開設してみたので、よろしければフォローをお願いします。
時折、過去記事などからピックアップした写真をご紹介していこうと思います。

今回は、サッカーダイジェスト[1988/10月号]から、第12回全日本少年サッカー大会の記事を中心にご紹介します。これで、第12回大会についてはサッカーマガジン誌・サッカーダイジェスト誌・イレブン誌・STRIKER誌の4大サッカー誌を網羅したことに。私はよほど’88年のこの大会が好きなようです(笑)。

第12回全日本少年サッカー大会

今大会は読売SCユースSが四連覇を狙う清水FCを決勝で下し優勝。読売ユースSのキャプテン10番を務める、とても小柄な木村くんの決勝ゴールが印象的な大会です。

大会ハイライト

決勝

後半6分、読売のFW豊田くんの左足シュート。残念ながらサイドネットに当たり得点ならずですが、鋭いフェイントと抜群のスピードで超強豪清水FCを翻弄します。読売ユースSは本大会39得点のうち34点を豊田くん・星川くんのツートップで挙げているそうです。

後半開始直後1分、ついに決勝ゴールを奪った読売SCユースS。このまま1-0で読売が初優勝

3位決定戦

3位決定戦は神奈川・厚木ゴールプランダーズ 対 茨城・日立SSS の関東対決。
1-0でゴールプランダーズが日立を下しました。

PHOTOコラージュ

見開き2ページに構成された思い出写真集。

清水FC

サッカーダイジェスト誌では、史上初の四連覇を目指しながら読売に敗れた清水FCに焦点を当て、見開き2ページの特集を組んでいます。清水市(現静岡市)でいかに市民ぐるみでサッカー少年たちのバックアップが行われてきたかといったことから本大会で見えてきた課題まで、大変興味深いものです。
清水FCは才能ある少年を選抜して組まれるいわゆる「選抜FC」です。この「選抜FC」の出場については、「勝つために上手い子だけを集めたチームが地域の少年サッカーチームを蹴散らしていくというのはどうなんだ」というような論調で、各誌において様々な有識者が繰り返し批判的に意見を述べていたりもします。
つい先日、行き過ぎた勝利至上主義を是正するため小学生の柔道全国大会を廃止するというニュースも流れましたが、2022現在も未だに最多優勝記録を破られていないこの伝説の超強豪チーム、皆様はどのように感じられるでしょうか。

準決勝

準々決勝

決勝トーナメント1回戦

グループリーグハイライト

大会総評

本誌では見開き2ページにて大会総評を掲載しています。
「過去12年間で最もハイレベルだった決勝戦」と高く評価しています。

 

その他

本誌に掲載の、少年サッカー関係のその他の記事から写真をピックアップしてご紹介します。

第2回世界少年サッカー大会の予告記事。こちらは資料としてのご紹介。実際の大会については「サッカー少年029」にてご紹介しています。

 

「DIGEST SCRAMBLE EYES 31」という記事に掲載された写真。日産サッカースクールの子どもたちにも大人気の日産・水沼選手。子どもたち可愛いですね!

静岡県浜松市の中学校を取材したレポート記事から。中学生年代は本サイトでは基本的には取扱範囲外なのですが、ジュニアユースの大会などと違ってまだあどけない1年生らしき少年たちも写っていたりするのでご紹介することにしました。

第13回ミナミサッカーフェスティバル 小学生の部

8月1・2・3日にかけ、東京は駒沢第一競技場で開催された大会のよう。決勝当日は小雨が降り続く悪コンディションだったとのこと。小学生・中学生の二部に分かれた大会で、小学生の部では暁星アストラジュニア(東京都千代田区)が優勝したとのこと。

おまけ~1988年のスポーツ雑誌広告

最後に

コメントにて、「昔のサッカー少年だけでなく現代のサッカー少年も取り扱ってほしい」というご要望をいただきましたが、それは申し訳ありませんが難しいと思います。
現在バックナンバーを販売中の雑誌記事や少年サッカーチームのWebサイトに掲載されているような画像を扱うことはもちろん、たとえ自撮影の写真であっても、現代の少年の写真をそのまま扱うというのは様々な権利上グレーでは済みませんので、ここではあくまでも既に入手が相当に困難となっているような古い雑誌記事からの抜粋をもとにアーカイブしていく方針です。

また、記事閲覧数を見ても、サッカー少年以外の記事、とくに水泳関係のご要望が多いことは理解していますが、あくまでもメインは「’80~’90年代前半のサッカー少年」ということも恐れ入りますがご了解いただければと思います。

コメント

  1. みさき より:

    懐かしい雰囲気の写真が多いですね!甘酸っぱい青春が蘇る思いで拝見しております。学生時代はずっとサッカーやってました。

    小学生の頃は、周りの学校も足掛け式のストッキングでそれが当たり前のように思っていたのが、中学になって普通の重ねばきしないソックスになったのが「ああ、これが大人の世界なのか?」と感動した記憶があります(笑)

    掲載されている写真は小学生が多いので、ついついストッキングに目が行ってしまうのですが、足掛け式ではないチームも多かったですね!?

    中学の部活では、試合の日に試合用のストッキングを忘れる先輩がおり、毎回私に貸してくれ、と頼まれていつも困ってました。
    (何故私にと、あと試合の日にストッキング忘れるかー!?)
    結局、自分が履いていたのを脱いで貸してましたが、今にして思うとその先輩はそういう趣味がありわざとやってたのかなぁ、と理解できますw

    これからも良いお写真や動画の投稿を楽しみにしております!

  2. こやす より:

    80年代の元サッカー少年だった自分にはどれも懐かしいです。
     
    体がでかくキーパーだった自分は試合も練習もケガ予防のため長袖ロングパンツだったので
    半袖短パンでグランドを駆け回るチ-ムメイトが本当に羨ましかった!

    だから子供の頃は、シュート練習は短パン対ロングパンツの戦いとか思ってました。
    40人の短パンに6年と4年の2人のロングパンツ。
    シュートを決められるたび煽られて
    こてんぱにやられていました。

    でも、倒れるキーパー。ガッツポーズの短パンってすごくカッコいいですよね。

  3. Majestic 12 より:

    SORAさま、こちらこそいつも本当にありがとうございます!
    本当に心待ちにしてました!
    嬉しさと感激でいっぱいです!

    おっしゃる通り、まさに至高の黄金期でのサッカー少年たちのユニフォーム姿は美の極致だと思います。
    SORAさまと同じく、こうして拝見するたびにその圧倒的な綺麗さ、可愛さ、カッコよさには、ひれ伏したくなるくらいの感動で胸がいっぱいになります。

    野球と比べてサッカーは長い間「将来性のない種目のひとつ」である暗黒時代のような低迷期がありました。
    オリンピック正式種目でありながら未だマイナースポーツのままでいる種目も少なくありません。
    以前にお会いした年配の方が「大学までサッカーを続けたけど、みんな将来サッカーで食っていこうなんて考えは一切無かったし、そういう時代でもなかった。まさか自分が生きている間にワールドカップ出場なんて話が現実的な話題となって、実際に出場することになる時代が訪れるなんて思ってもみなかった」と感慨深くお話してくださったことを思い出します。

    Jリーグ発足は日本サッカー史にとって歴史的な飛躍への端緒となり、今や海外リーグの名門クラブチームで活躍する日本人選手も珍しくなくなりましたが、SORAさまのお話にある通り、それまでの「報われないかのような一つひとつの成果の積み重ね」の帰結した先に今があるのだと思うと、こちらで拝見できる記事の中に込められた想いをあらためて汲み取り、現在と向き合う姿勢も必要なのではないかなと思いました。

    また「柔道小学生全国大会の廃止にみえる勝利至上主義」に関するSORAさまのご考察には、私も大いに考えさせられました。
    なるほど、その背景に「大人のえげつなさ」とも思しき「はしたない醜態」があるのだという現実をみれば、私も全柔連の当該判断に一理あると思えました。
    下手をしたら虐待ですし、ハラスメントでもあります。
    しかし、オリンピック柔道日本代表や世界柔道日本代表といった、まさに世界一を競う選手らも必ずその過程を経て来たであろう全国大会でしょうから、世界的種目でもある柔道に取り組む子供たちが、柔道で将来を拓くという未来予想図をこれからどう描いていけるのだろうかということも気になります。

    「オリンピックは参加することに意義がある」ともいわれますが、オリンピアンはもれなく「参加する以上は絶対に金メダルをとりたい」と語っているのが印象的で、アスリート自身の語る言葉に「勝利至上主義」らしき要素も強く感じさせます。

    「勝ち」と「負け」がある以上は、どうしても「勝ち」にこだわるのは仕方がないことではないかとも思えます。

    しかしその上で「勝利を誰よりも望み、求めているのは選手当人自身」ということを忘れて、応援する側の人間が当の選手らへ勝利を強要するのはやっぱり間違っていますよね。
    見守り、応援する側の人間ができることは、勝利した選手を賛美し、敗北した選手をあたたかく迎え入れ、その努力を認め、励ますことくらいのことしかできないと私は思っています。
    少年サッカーや少年野球、その他の少年スポーツへと視点を広げてのSORAさまのお話から「一番大切なこと」にあらためて向き合う必要が、社会的に必要となっている時代に入っているのだろうと強く感じます。
    「全国大会を無くす=勝利至上主義が是正される」という因果関係についてですが、私も全く納得し切れていません。
    万が一にでも同様の理由で「全日本U-12サッカー選手権大会の廃止」となれば・・・相当な衝撃が走りますね・・・・。

    SORAさまの「どろんこになって一生懸命、楽しそうにボールを追いかける少年たちの姿は美しく、可愛いもの」とおっしゃるあたたかいお話には全く想いを同じくしています。

    これからもどうか末永く宜しくお願いします!

  4. Majestic 12 より:

    SORAさま、お久しぶりです!
    更新、心待ちにしておりました!
    本当にありがとうございます!!

    それとTwitter開設おめでとうございます。
    ますますこの「美のサンクチュアリ」を訪れる方々が増え、その至福の感動を共にする方も増えそうですね。

    ほとばしるエネルギーがぶつかり合う躍動感あるシーンの数々。
    明るく生き生きとしたサッカー少年らの美と輝き。
    綺麗で、可愛くて、カッコいい少年らの姿。
    愛らしい仕草と表情。

    まさに眼福の極みです。
    本当に美しすぎますね。

    きっとシャッターを切るカメラマンも、その荘厳とした至極の美しさへの感動が込み上げる中で、ファインダー越しに展開される神々しい美の競演と融合を、ときめきながら見つめ、見守っていたことでしょう。

    「清水FC論争」は大変興味深いですね。
    絶対王者の強豪チーム「選抜FC」メンバーに選ばれた少年たちは、揺るぎない自信・誇りと共に確かな実力・才能をも持ち合わせていたでしょうから、まさに周囲を蹴散らす圧倒的な姿をこれでもかと魅せつけていたはずで、そのきらめく神々しいまでのカッコよさや美しさはこちらでも存分に魅了してくれていますね。

    記事中に展開されている論考も、あらためて当時と現在の現実と相対的に照らし合わせながら考察を巡らせてみるのも有意義な感じがします。

    当時の清水市の取り組みは、サッカーのみならず地域メセナとしての取り組みへ応用した場合にまで考えを広げてみると、「受け皿」となる地域の共同的風土とライフスタイルとの有機的結合がいかに重要であるのかを教えてくれるような気もします。

    SORAさまが提起、ご指摘になっている「行き過ぎた勝利至上主義を是正するため~」という措置の報道についてですが、私はあまり肯定的な意見ではありません。
    自ら「勝者」や「敗者」となる体験から得られる生きた教訓や、むしろその勝敗を超えた向こう側にある「最も大切な何か」へのエッセンシャルな探求の機会を子供たちから奪うことになると考えるからです。
    「日本一」を目指し、見事その栄光の王座に君臨することが叶った子もいれば、残念ながらそうでない子もいます。
    そこから学び、得られる「大切な何か」は当の子供たち自身が自らの内側に宿し、育み、生まれるもののはずで、決して大人が決めるものでもありません。

    SORAさまの解説にあります通り「未だ最多優勝記録を破られることなく現在に至る伝説の超強豪チーム」は、これからもサッカーを志すチームや子供たちにとって「特別な存在」でもあり、あるいは目指し、追いつき、追い越すべき「憧れのシンボル」にもなり続けていくのではないかなと私は思います。

    こうして拝見していると、まるでリアルタイムの速報感に満ちた実況報道に触れているかのようなワクワクとした楽しさまで味わえます。

    そしてやはり、ここは「美のサンクチュアリ」であるのと同時に、貴重な報道・言論・広告資料などの宝庫でもありますね。
    Jリーグ発足以前の「サッカー界」と当時の少年サッカー界隈の生きた声とリアルな風景がパノラマのように展開されていて、その様子を目の当たりにするような追体験まで楽しめます。

    またこの当時は、おそらく「近い将来、必ず日本でも海外のような一流のプロサッカーリーグを」という志を胸に「プロジェクトX」に動いていたサッカー関係者らの本格的な努力も積み重ね始められた時期と重なるでしょうから、そんな当時の「時代の息遣い」をリアルタイムに体感できるのは本当に貴重で感動的でもあります。

    輝く子供たち、それを熱心に見守る大人たち、想いを共に、夢と希望がグラウンドを彩っていく・・・そんな素敵な世界が広がっています。

    昭和63年、日本の明るく元気な繁栄ぶりを一身に体現したかのような少年らの美しい姿には、まさに無限の未来と可能性をも感じさせてくれます。
    文化・経済・科学技術から、身近な日常の「半ズボン」といった少年ファッションまでも含め、昭和はやっぱり偉大です。

    『ジュニア諸君!その限りない未来のために』
    誌上に見えるこの言葉通り、いつまでもこの想いを大切にしていきたいものですね。

    長々と失礼しました。
    どうかこれからもご無理のないよう、お気の向くままのマイペースで更新し続けていただければ幸いです。

    いつも素敵な感動と美を本当にありがとうございます!

    • SORA より:

      Majestic 12様、いつもありがとうございます!
      だいぶ長らくお待たせしてしまいました。

      この80年代後半~90年代前半にかけてのサッカー少年たちのユニフォーム姿は、まさに黄金期というべきかっこよさと可愛さに満ちていて、スキャニングしてPCのモニタに拡大表示されるたびに思わず息をのんでしまいます。

      一方、Jリーグ発足前のこの時代は日本サッカーの長い低迷が続いていた時代でもあり、サッカー各誌の記事をざっと見てみても、海外で全く通用していない日本サッカーに対して苛立ちすら隠さないような厳しい論調のものが多いと感じます。
      ここに紹介した日産サッカースクールの子どもたちはとっても可愛くて心癒やされますが、この写真が掲載された記事ですら、翌年にイタリア・ワールカップ一次予選を控えた日本代表について「課題はあげたらきりがないほど山積している」と評すなど、決して明るい論調とは言えません。
      そしてそれだけに、Majestic 12様も仰るように、未来のサッカー界を支える少年たちに寄せる期待の強さと、彼らが世界で戦えるよう改革を進めなければという当時のサッカー界の熱意がひしひしと伝わってもきます。

      清水FC論争についても、大変興味深いご意見をありがとうございます。
      柔道の小学生全国大会を廃止することについては、私も全く同じ意見で否定的な見方をしておりました。ただ、よくよく記事を読んでみると、有利な階級で試合をさせるために小学生に無理な減量を強いるとか、子どもである相手選手に平気で罵声を浴びせるといった大人たちの情けない有様が常態化していることが理由として挙げられており、正直(ああ……なるほど全柔連の言うことも尤もかもしれないなぁ……)と思ってしまったりもしました。

      結局のところ、スポーツを通して得られる学びの大切さを忘れ勝利至上主義に陥っていたのは、子どもたちではなく指導者や保護者、要するに大人達だったのですね。そのために子どもたちの大きな目標となるような大会が廃されてしまったのは残念なことですが、全柔連としては現状、いったん白紙に戻すほかなかったのかもしれませんね。ただ、「全国大会を無くすと勝利至上主義が是正される」という因果関係についてはいまいち納得しにくいところもあるような……。

      少年サッカーや少年野球、その他の少年スポーツについても、恐らく柔道で起こっているような問題は多かれ少なかれあるのだろうと思います。全日本U-12サッカー選手権大会がすぐに廃止されるようなことはないと思いますが、何らかの改革が入る可能性はあるかもしれませんね。

      ともあれ、どろんこになって一生懸命、楽しそうにボールを追いかける純粋な少年たちの姿は美しく、可愛いものです。
      ここでは、ともかくもその姿をみなさまの記憶に少しでも留めていただけるよう、粛々とアーカイブに努めて参ります。
      あまり無理せずマイペースに進めますので、気長に見守っていただければ幸いです。

  5. りくと より:

    待ってました!!!
    おかえりなさい!!!
    今後ともよろしくお願いします!

    (勝手ですが、陸上と水泳たちもぜひぜひ!)

    • SORA より:

      りくと様ありがとうございます!
      ぼちぼち再開していきますのでどうぞよろしくお願いします。

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